ホテル旅館のビジネスモデル(4)
ターゲティングする際に、二つ注意点がある。
一つ目は、明確に優先順位付けをする際に、シーズナリティを考慮することである。当然にホテル旅館は、季節毎に客層が変わることが多い。そこで、季節毎に優先順位付けするターゲットを設定する。そして、それぞれのターゲットのニーズを明確にしていくのである。
二つ目は、ターゲットのくくり(シニアカップル、年配の女性小グループ、20代から30代の若いファミリー等)はおおざっぱでも良いのだが、ニーズを探る際にはより具体的なイメージを持つことである。
例えば、シニアカップルであれば、埼玉県さいたま市在住、持ち家、ローンは完済、2人の娘は結婚して孫が2人、乗っている車はクラウン等々。このように具体的なイメージがないと、隠れたニーズが見えてこないためである。つまり、大くくりなターゲットを設定した後には、更に細かくターゲティングする必要がある。これは、既存顧客の中で、自身のホテル旅館のファンであるコアな顧客をイメージすると良いであろう。
つづく