コンシェルジュノート

2017/01/10 コンサルタントコラム

コミュニケーションの勧め:第3回

前回のメルマガで
対話で重要なのは「場作り」であると提言しました。
今回は様々な理由からそれが難しいと感じる方へのお勧めの方法として
「従業員意識調査」についてお話しします。

さて、
対話と言ってもやはりどこまで本音で話をしてくれるか分からない。
いくらこちらが場作りをしても相手がねえ・・・。
もっと科学的に組織の有り様を分析したい。
組織改善を行うためにやるべき事に優先順位をつけたい。
そもそもうちの人間は会社に満足しているのか?どこに不満をもっているのか?
こんな思いを持っている経営幹部の皆様、
それらを解決する糸口を発見するのが「従業員意識調査」なのです。

ちょっと難しい話になりますが
従業員の満足度は「仕事満足」と「所属満足」に集約されます。
仕事満足とは「今の仕事にやりがいがある」、「今の仕事を続けたい」
とう業務に対する満足度です。
所属満足とは「この会社にいて良かった」、「これからもこの会社にいたい」
という会社に対する満足度です。
この二つがどれだけ満たされているかを分析することで
組織の健康状態を図ることができるのです。
そのネタ集めを行うのが従業員意識調査になります。

調査票は最近ではWEBベースのものが主流のようです。
これはもちろん無記名。
部署や性別など、ある程度の属性が分かる程度にとどめます。
だから本音が引き出しやすいのです。
質問事項は「仕事満足」と「会社満足」つながる要因をちりばめたものを
70項目程度用意します。
これを集計・分析することで現状の満足要因と不満足要因が浮き彫りになり、
かつ組織改善における取組優先度を見極めることが可能となります。
また経営幹部自身が認識していなかったことが発見されることも多々あります。
とある社長は
「うちの社員はそんなところに不満をもっていたのか・・・!?」
と言っていました。
自身の認識と現状組織の抱える真の課題が乖離していたことを
あらためて知った瞬間でした。

全従業員の総合的な意識がどうなっているのか?
これを知るための有効な方法が従業員意識調査です。
ご興味がある方は一度実施してみることをお勧めします。